UZ-30MC 検波増幅発振用直熱双3極管(日本独自球)

 

UZ-30MCは、UX-30から派生したUN-30Mの電極を、1本のチューブラー型の外囲器内に2組収めた球で、昭和9(1934)年頃(と思います)に東京電気(マツダ)により開発されました。94式6号無線機に用いられています。

その後、フィラメント電流を2倍としたUZ-31MCも製造されましたが、フィラメント切れ回避あるいはパワーアップを図ってと勝手に想像しています。米国でも30のフィラメント電流を倍増した30S(VT-67)が製造されており、各国で同じ悩みがあったのだなと思ってしまいます。但し、管名については頂けません。UX-31という全く規格の異なる球(出力管)が現に存在しているので、UX-31の双管かと紛らわしいです。

 

 

理研 UZ-30MC

刻印でないベース。管壁に管名がプリントされている。反対側にラベルが貼付されており、昭和19年製造とスタンプされている。内部に円形のリブ無しプレートが見える。べークベースとガラスとの間には湿気防止用の処理がされている。

トップからの眺め。〇に理のマーク。フィラメント吊りは各1本。

ベース底部。日立のマークの浮き出し。

 

 

 

他にもありますので、随時追加します。

 

 

(2021/02/28)

 

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