RL12P35 送信用傍熱5極管
RL12P35は、第二次世界大戦中にドイツによって開発された送信管です。主に航空機用の送信機などに用いられた様ですが、今ではオーディオアンプに使っても面白いものが出来そうです。3結での試聴ですが、ドイツらしくない軽快な印象の音でした。
Telefunken RL12P35
戦前・戦中型。管壁に、Terefunkenと管名、ロット番号、そしてハーケンクロイツのマークがプリントされている。その下に、"08 43"とプリントされている。フィン付きのプレートは両端2本のセラミック棒でもしっかりとサポートされている。シェルは真鍮製でカソードに接続されている。トップには、プレートだけでなく、G3変調できる様にG3が引き出されている。トップピンの横からネジを出して、ナットで留める様になっている。足は5ピン。我が国でもG3変調を導入したことから、3P50など全く同じピン構造を持った球が造られた。
トップシールドはメッシュ。
以下は戦後型。
元包装。"1.Sep.1947"と赤字でスタンプされている。
管壁に、Telefunkenのダイヤモンドマークと管名、ロット番号、独空軍用のマークがプリントされている。
トップシールドがメッシュから板状となる。
こちらはSABA社製オリジナルソケット。中央を含めて5つのピンとシェル併せて6つの端子。当然ながら我が国の3P50にも適合する。なお、蛇足ながらRS237にもピッタリ使用できる。国産の3P50用ソケットがあれば、同様に使用できる。
(2010/02/28)