RE88 検波増幅用直熱3極管

 

RE88は、1924(大正13)年に、ドイツのTelefunkenで開発されました。ベースは標準UVベースで、UV201Aなどと同じとなります。他に、電気的な規格は全く同一でベースのみが異なる球として、Telefunkenベース(BaDaの5ピンを4ピンとしたタイプ)のRE84とヨーロッパベース(B4、UF4)のRE95とがあります。いずれにしても、100年近く前に造られた球が現在でも立派に活きているのは天晴れです。

 

型 名 Ef/V If/A Ep/V ベース
RE88 1.5 0.25 50-100 UV

 

Telefunken RE88

トップチップ。ガラスエッチング。欧州独特の水平丸型プレート。ゲッターは元々使用していない。ベースは本来は黒色メタルのUVベースであるが、RADIOTRONUV-199のスモールUVベースに換装されている。一番右の写真には、バイヨネットピンの下に、〇にTEC(東京電気)の焼き印が刻されている。眞空管製造当初の頃、東京電気では自社製造品が間に合わない時に、米国から別途輸入したRADIOTRON製品にTECの焼き印を刻して、自社製造分として販売していた。

プラチナステム部分のアップ。

 

こちらは、別の球。

こちらのベースも、マツダ両丸のUV-199のスモールUVベースに換装されている。

トップからの眺めいろいろ。

 

こちらも、別の球。

こちらのベースは、NVV刻印のUXベースに換装されている。

トップからの眺め。

 

こちらも、別の球。

こちらのベースは、マツダの赤刻印UX-12AのUXベースに換装されている。

トップからの眺め。

 

こちらも、別の球。

こちらのベースは、無くなっている。ベースに隠れる部分に一本毎にロットナンバーがペイントされているのは、流石に丁寧で厳格なドイツらしい。

 

 

(2020/03/29)

 

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