6F6系 電力増幅用傍熱5極管

 6F6は、1935年秋RCAから世界初のメタル管であるオリジナルナインとして発表された内の1種です。丁度、ST管の42のメタル管バージョンで、電気特性的には全く同様です。最初はメタル管でしたが、ST14型の6F6Gが登場して、その後6F6GTとなって、シングルでラジオや通信機の終段に使用されたり、プッシュプルで小型アンプや小型PA用などに広く用いられました。シングルで3.1Wの手頃な出力が得られ、使い易く価格も比較的安かったため、家庭用を含めて民生用に多く用いられました。また、不思議なことにmTタイプは開発されませんでした。代わりに、弟分の41から派生した6K6/GTから、6AR5に引き継がれて行くことになります。足はUSオクタルの8ピンベースです。

 

 

RCA/Cunningham 6F6

オリジナルの6F6メタル。当然ながら刻印物。

ドームトップ。

 

マツダ 6F6GT

円筒プレート。つまみステム。当然ながら、42の電極がそのまま納められている様。クリアタイプが好みです。

トップマイカはマグネシア塗布。

 

 

他の球についても、順次追加してゆきます。

 

(2013/09/29)

 

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