VT-25/VT-25A(オキサイドコーティングタイプ) 送信用直熱3極管
VT-25(オキサイドコーティングタイプ)は、Raytheonが軍からの要請によって(ER210を基にして)開発した球です。航空機用の無線機に用いられ、空中では7Vで動作させ、駐機中には6.3Vで動作させた様です。後になってWEが、さらには他社も製造していますが、これはフィラメントがVT-52と同じ7V1.18Aの球で10系とは厳密には規格の違う球です。(7.5V動作でも働くでしょうが、規格オーバーですので寿命はかなり短くなると思われますので注意してください。)紛らわしいことに、210から進化したST型の10の軍用型がVT-25(トリタンタイプ)で同じ型番となっています。さらに紛らわしいことに、de Forestがオキサイドコーティングの410/510を出して、他社(Raytheonも含む)でも追随してオキサイドコーティングの210/10を出しました。これらはオキサイドコーティングですが、当然210/10と同じ規格です。その後のVT-25AはオキサイドコーティングのVT-25がトリタンのVT-25(=10)と紛らわしいために区別する目的でサフィックスを付けた様です。
以上、Tさんのご教示(http://blogs.yahoo.co.jp/fareastern_electric)により修正しました。Raytheonの210/10とVT-25とを所持していますので、本当にフィラメント定格等が異なるのかいずれ確認したいと思っています。
Raytheon VT-25
初期型のアルミニウムベース。ベースに刻印。外形はナス型。プレートはリブ付きの後期型。
こちらは後期型のSTタイプ。タイトベースに青プリント。
WE VT-25
上のRaytheonを引き継いで製造された球。Raytheonを男性的と表現すればWEは女性的とでも言えましょうか。WEVT-52と同様に、独特の構造で、3本吊りフィラメントやおむすび型マイカなど見ていて惚れ惚れとします。
WE VT-25A
構造は、WEVT-25と同様。区別が付きません。
こちらは、グリッドが金メッキされたタイプ。
Sylvania VT-25A
上のWEと互換型。ガラス管壁にも"VT-25A"、ベースは、マイカノールベースに"VT-25A"。大型黒化プレート。上下セラミックサポート。
(2008/05/10)
(2008/12/27)
(2010/08/29)
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(2015/02/22)
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