Type A(Siemens&Halske) 検波増幅用直熱3極管
Type Aは、極初期のドイツ製の真空管で、1916年秋に出荷を開始して第一次世界大戦においても大量に生産・供給された様である。私の宝物の1本。
Siemens&Halske Type A
オリジナルのタグと鉛封も付いている未使用品。上下のベースはエボナイト製。何といっても構造に見とれてしまう。一方のステムからフィラメントを支持し、他方のステムからグリッドとプレートを支持している。ロットナンバーが紙で貼付されている。ステムはプラチナ。
一緒に同封されていたタグ。
内部の構造は本当に芸術品を見る様。
特に目立つのがグリッドで丁度魚焼きの網の様な形状となっており、プレートと共にガラスビードとガラスバーでステムから支持している。プレートの反対側にもう一方のステムから支持されたアーチ状の1本のフィラメントが見える。将に教科書の様な見て判る構造。
Siemens&Halske Type AとTelefunken EVN171とを並べてみた。
(2024/04/28)