松下(ナショナル) R-51(5球1号)型 「超遠距離用」
仕 様
ブランド | (新)ナショナル |
メーカー | 松下電器製作所 |
形 式 | 高周波一段付き5球ストレート(ナス高一) |
寸 法 | 横幅(W)42.5cm×高さ(H)23cm×奥行き(D)25(つまみ含25)cm |
重 量 | 11.5kg |
使用真空管 | UY-224,UY-227,UX-226(現状UX-26B),UX-112A(現状UX-12A),KX-112B |
受信周波数 | 中波 550〜1000K.C.位(?) |
電源入力 | AC90〜100V |
全負荷入力 | |
定 価 | |
発売時期 | 昭和7(1932)年3月 |
製造時期 | 昭和7(1932)年 |
備 考 |
正面写真。こちらはまだ未修理品。箱体も分厚い板を用いて、表面は漆仕上げの高級ラヂオ。つまみは全て残っている。所々漆が剥がれている部分があるものの、比較的状態は良い。
松下電器製作所が、自社製造開発した第1号シリーズのラヂオの中でも高周波増幅を備えた最上級機種である。日本放送協会の懸賞に実際に当選した3球式のオリジナル回路とは異なるが、松下電器製作所は、この漆塗りのシリーズのラヂオを「一等当選」と称して大々的に売り出していたことから、通称「当選号」といえば、3球式に限らずこの漆塗りのシリーズの全てを指す。詳しくは、「日本ラジオ博物館」を参照されたい。
ダイヤルエスカッション部分の拡大。“National”のエンブレムが見える。つまみは赤黒のマーブル模様でベークライト製のオリジナル。
背面。所々漆が剥がれている部分があるものの、比較的状態は良い。
背面内部。分厚い板の箱体が見える。内部は綺麗な状態で欠品は無い模様。眞空管は全て付属している。左から、KX-112B,UX-112A(現状UX-12A),UX-226(現状UX-26B),UY-227,UY-224で、KX-112Bはオリジナルと思われる。UY-224とUY-227のシールドケースの形状が大分異なるが、これがオリジナルと思われる。そして、KX-112Bの奥のトランスカバー表面には、「ラジオ受信機実施許諾証:特許78309号 サイモトロン専用 東京電氣株式会社」のプレートが取付けられている。高周波増幅用に最新型の4極管UY-224を使用している場合には、特許の関係でこのプレートを付けることになっていた。
また修理したら追加する。
(2023/09/24)