C.Lorenz LV 検波増幅用直熱3極管
LVは、1925年までにドイツのC.Lorenzがラヂオ用に開発した真空管である。いくつか種類がある様だが不明である。
浅野勇氏の「(正)魅惑の真空管アンプ」には、電池式時代にドイツから乾電池用の初めての経済球として、1.5V用のFuth,Ultra,Telefunkenなどのタマが輸入されたこともありましたが、同じ4本足でも米国製のUVやUXソケットに合致せず、これが原因で普及することなく終わった・・・」(p.163)との記載があるが、まさにこの球が電池式時代にドイツから輸入された球の内の1本かと思うと感慨深いものがある。
何れにしても約100年前(我が国でいえば、大正時代!)の球が未使用元箱入りの状態で残っているのは天晴れ。
元箱。
トップシールでメタルベース。管壁にメーカー名のロゴがエッチングされている。メタルベースに紙ラベルが巻いてある。水濡れがあった様で、一部に錆びや傷みが見られる。内部構造は欧州伝統の横向き円筒プレート。プラチナステム。
底面はベークライト。足ピンはRE83と同じで、全て同径の真鍮製で位置決め突起付の4ピン型(BOやBaなどが5ピン型)。ちなみに、突起のところのピンがアノード(プレート)となる。
上部からの眺め。
(2024/06/30)
(2024/12/29)
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