HX-968 高圧半波整流用水銀蒸気入り熱陰極2極管
HX-968は、米国系の816に相当する送信管用の高圧整流管として、HX-966の弟分として開発されました。初期はナス型でしたが、その後ST12型となりました。HX-966ほど大げさにしたくない時には、この球を使いたくなるほど気に入っています。戦後になって、1H16へと引き継がれて行きます。
型 名 | Ef/V | If/A | Ipmax/mA | PIV/V | ピーク出力電流/A | 管内電圧降下/V | ベース |
HX-968 | 2.5 | 2 | 120 | 5000 | 0.6 | 20 | UX |
HX-966 | 2.5 | 5 | 300 | 5000 | 1.5 | 20 | UX |
東京電気(マツダ) HX-968
元箱。
後期型のST12型タイプ。管壁に、"東京電気"と"HX-968"、反対側には、〇にマツダと〇にムとプリントされている。
トップからの眺め。円筒形のプレートが見える。
東芝通信(マツダ) HX-968
こちらも、後期型のSTタイプ。管壁に、"東芝通信"と"HX-968"、そして下方には昭和19年4月製を示す"19.4"とプリントされている。
トップからの眺めも同じ。
下からの眺め。内部には、見えにくいが、ジグザグ状のリボンを大きくジグザグ状に張ったフィラメントが見える。
こちらも、別の球だが、後期型のSTタイプで全く同じ構造。こちらは、昭和19年8月製を示す"19.8"とプリントされている。
トップからの眺めも同じ。
下からの眺めも全く同じ。
(2020/04/26)
(2020/05/24)