6M-E5 同調指示管
6M-E5は、mT管の5球スーパーラジオでも同調指示管(マジックアイ)としてST管である6E5が使われていましたが、小型ケースののラジオなどではデザイン的に小型のマジックアイが必要とされてきたことから、6E5をmT管タイプとしたものとして我が国で開発されました。足ピンはmT7ピンと適合する様に作られています。メーカーによって、6E5Mと呼ばれていたのも同じものです。トランスレスラジオ用に6M-E10も開発されました。
松下 6M-E5
元箱。底面に「正價 ¥800」とある。手間が掛かるので結構高め。
ベースに白プリントでメーカー名と型番プリント。プレートはリブ無し。1ヶ所カシメ止め。
トップ排気とすることができないためガラスの底部から排気している。そのためベークライトのベースを設けて、足ピンは、中空パイプ状のものをベースに埋め込み、その中に手作業で1本ずつステムからのリード線をベース中部から挿入してベース外部で1本ずつ半田付けするというST管と同様の作業をmT管のスケールで行っている。まさに、(当時の)日本人の女工さんでなければできない細かく根気の要る手仕事だったでしょう。
トップの眺め。本当に6E5のミニアチュア版。
(2017/07/30)