3B24/1K24 高圧半波整流用直熱2極管
3B24は、第二次世界大戦中にレーダー用のピーク電圧2万ボルトまでの高圧整流用の整流管として開発されました。米国の各社で製造されましたが、戦後我が国でも1K24の名称で製造され、魚群探知機などに使用された様です。フィラメントはタングステンで5V3Aと5Z3並の大飯喰らいですが、出力電流はフィラメント半分(中点があります)使用で30mA、両方使用でも60mAが最大です。この球で、オールWE球ラジオ/アンプを作りましたが、発熱量が凄くて、そして管内電圧降下が大きいことに注意が必要です。
WE 3B24
元箱。
WEらしい丁寧な造り。刻印ベース。見にくいが刻印はWESTERN ELECTRICと3B24のみ。分厚いU字型ステムと熱反射板とジルコニウム塗布プレートが見える。ジルコニウムがあるためゲッターはない。
トッププレートは半田付け。
CW(=WE) 3B24
元箱。
基本的な構造は上と同じ。但し、CW-3B24と刻印されている。そして、プレートの縁部分はジルコニウムが塗布されていない。
真ん中に支柱を立て、それをフィラメント中点として、その周りを廻る二重らせん構造のフィラメント。見えにくいが、プレートキャップが半田付けでなく、カシメとなった。発熱対策か?
JAN CW(=WE) 3B24
元箱。
収納状況。
基本的な構造は上と同じ。但し、JAN-CW-3B24と刻印されている。プレートの縁部分はジルコニウムが塗布されていないのも同様。
プレートキャップがカシメなのも同様。
United Electronics 3B24WA
茶ベース。グラファイトプレート。プレートキャップにはタイトスペーサー。
United Electronics 3B24WBM
構造は、上と全く同じ。ベースには放射性同位体を示すマーク付き。
Cetron 3B24WB
茶ベース。蓑虫の様な円筒形プレート。余り面白みが無くなった。
以下に、国産の1K24を紹介します。
東芝 1K24/3B24W
元箱。送信管だけあって、小さくとも立派な箱に入っている。
黒ベース。グレーメタルプレート。プレートキャップにはタイトスペーサー。管壁に赤字でToshibaの四角枠内に管名とシリアルナンバー。
別の元箱。
構造は上の球と全く同様。リングゲッターとなった。
テン 1K24/3B24W
旧型。黒ベース。炊飯器のお釜を伏せた様な直径が大きいメタルプレート。プレートキャップにはタイトスペーサーはない。管壁に赤字でTENのマークと八角枠内に管名とシリアルナンバー。
ガラスのうねりのせいで歪んでいる様に見えるが、実際はちゃんとしている。
新型の元箱。
新型。黒ベース。黒っぽいグレーメタルプレート。プレートキャップにはタイトスペーサー。表記は上と同様。
1959-12とある。
他の球も見つけ次第追加します。
(2014/12/21)
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