226/26 万能型直熱3極管
226は、201Aのハム低減を狙って開発され、高周波増幅から低周波増幅まで熟せる万能球として利用された。ハム低減効果が、低フィラメント電圧(1.5V)に由来するのか、フィラメント電流(1.05A)との相乗効果であるのかは、不明。
我が国では、UX-226が(特に自作品では)交流ラヂオの電圧増幅用のみならず電力増幅用にも結構な割合で用いられていたことから、その保守用としてST管時代になってからもUX-26が製造された。ST管時代のラヂオになってから、電圧増幅用にはμの大きなUX-26Bが開発され、電力増幅用には出力専用のUX-12A(やUY-47B)が用いられることとなり、主役とはならずに、専ら古いラヂオの保守用に用いられた。ただ、当然のことながら、UX-26をラヂオでUX-26Bの代わりに挿し替えて使用することは可能。
RCA UX-226
Raytheon RayX-226
RayXの刻印とエンボスプレート。
Raytheon ER-226
旧型エンボスプレート。
同じ旧型エンボスプレートだが、上とはマイカの形が異なる。
新型リブ付きプレート。
同じく新型リブ付きプレートだが、やはり上とはマイカの形が異なる。
Perryman PA-226
同社得意のセラミックサポート。
Arcturus 126
トップスターマーク。
Arcturus 26
ナスだが、トップに"26"とプリントされている。
CeCo M-26
藤色のラベルが気に入っている。刻印ベース。
Tung-Sol TS226
National Union NX-26
OK X-226
以下に、国産のUX-226を紹介する。
サイモトロン(Cymotron) UX-226
トップマークとベース底のマークが異なる。
元箱。
刻印ベース。管壁にロット記号の紙が貼付されている。
上部からの眺め。マイカサポートとトップマーク。
ベースのボトムマーク。
上の2本と比較すると、トップマークとボトムマークの変遷が解る。
KOトロン UX-226
私の好きなKOトロン。
エレバム/Elevam UX-226
刻印ベース。管壁に226とプリントされている。
ELX UX-226
Elevamの2級品とのことだが、トップマークにはMSEが入っている。
Chikara UX-226
Rising UX-226
キングトロン/Kingtron UX-226
元箱。
別の元箱。
上とは別の球。一番右側の写真には、"8.10"とプリントされている(昭和8年10月製?)。
見えにくいがトップマークも残っている。
元箱に同封されていた、同社製のカタログ。左側が表面で、右側が裏面。間違い探しをするのも楽しいもの。
ここからは、STタイプの26を紹介する。
Raytheon 26
4ピラー、ボックスプレート。
Sylvania 26
緑プリント。雷のトレードマークが見える。
CeCo 26
Marathon 26
Knight 26
CeCo M26
こちらは珍しいMG管タイプ。未開封なので、中身は開封後お見せする。帯封あり。
以下は、国産のUX-26。米国産のST14と異なり、ST12と細身となっている。
ドン UX-26
私の好きなドン(DON)。
初期型の刻印ベース。エンボスプレートが美しい。管壁の紙にロットが印刷されているはずだが残念ながら判読できない。
トップからの眺め。十字マイカ。
トップマークは「DON」をデザインした旧型マーク。
こちらは、上の球より後期に製造された球。刻印ベース。エンボスプレートは同様。
トップからの眺め。十字マイカも同様の造り。
トップマークは「DON・RADIO・TUBE」のサークルの中にロット番号をプリントした赤色マーク。
管壁の赤いラベルには、「御注意 丈夫な球ですがソケットを間違へると断線します断線は御取換致しません」と記されている。UX-12AやKX-12B(12F)などと同じUXソケットのために誤挿入事故が多かったと見えて、マツダでもUX-26Bに注意喚起ラベルを貼っている。
こちらは別の球の元箱。
こちらは、上の球よりさらに後期に製造された球。刻印ベースではあるが、エンボスプレートではなくなり、普通のリブ付きプレートとなった。管壁にDONのグレーラベルが貼られている。
トップからの眺め。十字マイカも同様の造り。
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