CZ-504D 電力増幅用傍熱5極管(日本独自球)

 

CZ-504Dは、我が国において、WEから技術導入していたNECが通信用として開発した球です。RCA系では42の様な球ですが、流石に通信用だけあって長寿命設計で造りも見事です。ヒーター規格(5.5V1.0Aで電流規定)が独特ですが、電々公社向けなどにNECの他、TEN日立でも製造されました。

 

型 名 Ef/V If/A Ep/V Ip/mA Esg/V Isg/mA Eg/V Gm/μS μ Rk/Ω Ri/kΩ RL/kΩ Pp/W Po/W
41 6.3 0.4 180 18.5 180 3 -13.5 1850 150 630 81 9   1.5
      250 34 250 5.5 -16.5 2300 150 430 65 7.6   3.2
42 6.3 0.7 250 34 250 6.5 -17 2500 200 420 80 7 11 3.1
CZ-504D 5.5 1 250 40 200   -13.5 3500     90     3

 

 

日立 CZ-504D

光沢有りのニッケルプレート。白プリント。管壁には、管名と反対側に日立のマークの下に製造年月が1955.7とプリント。そして、別な面には、警察の星型マーク。警察無線に使われていた様だ。

上部からの眺め。G1には放熱フィン付き。トップマイカは丸型でサイドマイカも設けられている。

 

 

(2022/02/27)

 

 

          規格表 アメリカ製オーディオ球 04ナンバー 総目録 真空管トップ トップ