東芝 かなりやQ
仕 様
ブランド | 東芝(Toshiba) |
メーカー | 東京芝浦電気(株) |
形 式 | mTトランスレス2バンド5球スーパー |
寸 法 | 横幅(W)29.5cm×高さ(H)13.5cm×奥行き(D)上部11cm下部12cm(つまみ含めて14cm) |
重 量 | 1.5kg |
使用真空管 | 12BE6,12BA6,12AV6,30A5,35W4 |
受信周波数帯 | MW 535 〜 1605 KC SW 3.9 〜 12 MC |
中間周波数 | 455KC |
供給電力 | 50/60 c/s 100V 25VA |
最大出力 | 1.5W |
定 価 | |
発売時期 | |
製造時期 | |
備 考 |
正面写真。現在でも通用するデザインと思う。右下の○に"かなりやQ"のマーク。東芝では、他にも、かっこう、うぐいす、めじろなど鳥シリーズを出していた。
つまみは、左から、OFF-VOLUME/SELECT PH-MW-SW/TUNING。
背面。裏蓋は、茶色ボード。熱遮蔽断熱シート天板の裏に張り付け。裏蓋の裏に、配線図&糸掛図&配置図の紙張り付け有り、製造番号 "4028380"。ケース背面にToshiba 393083 K.G. の浮き出し。ケースはクラックや傷はなし。イヤフォンジャックは新型の3.5mmφ。ACコードは、灰色オリジナル。ケース留め底ビスは、ゴムブッシュ(水色劣化で膨れて固まり)の中心にプラスネジで4本。ANTコードオリジナル(黒灰)OK。SPやイヤフォンジャックへのコードは必要最小限に短いものの、松下より太く、被覆の劣化もない。
裏蓋茶色ボード&熱遮蔽断熱シート天板の裏張り付け。シャーシ裏蓋の印刷; 東芝ラジオ かなりやQ Toshiba 5YC-606 POWER SUPPLY 50/60 c/s 100V 25VA OUTPUT 1.5W MAX FREQ. RANGE MW 535 〜 1605 KC SW 3.9 〜 12 MC TOKYO SHIBAURA ELECTRIC CO. LTD SN"393130"、裏蓋の裏に、配線図&糸掛図&配置図の紙(SN 393164)張り付け)。
シャーシは、平置きタイプ、、底留めビス穴部分にゴム板。特に後段部分のシャーシ上黒いタール状の汚れ。他は埃多し。IFTは角形、六角レンチ調節ネジタイプ。(Toshiba 455KC 20152 21081黒色スタンプ。)
バリコン 無銘 KO 330284B 黒スタンプ。茶色ゴムブッシュ、溶けて垂れて、固まっているもそのまま。OPTシャーシ固定、型番T-230、3.2kΩ:8Ω。SP-5301A 50152 8Ω 1.5W。全てオリジナル。ブロックコンケース黒色プリント Toshiba 530038 15T-100FLA JIS Marcon N4E15。ソケットは全部モールド。真空管は、全部東芝、前段3本金プリント&後段2本白色ペイント。ロットは全て管壁"4F"、ステムの底は13&14&15。オリジナルと思われる。真空管シールド無し、球押さえ針金も無し。フューズは0.7A。
コンデンサー交換前のシャーシ内部。トリマーはシャーシ内部にある。VRは、茶色、マーク不明、コード6Q SN341438 500KΩA。抵抗は大型2ヶL型以外はカラーコードカーボンソリッド抵抗。コンデンサーもセラミック(SOSHIN、101M、201M等のコード表示)。カソードパスコン無し。ケース内埃多し(5mm位)。タバコのヤニかシャーシにも付着。シャーシ内では、ペーパーコンのワックスが溶けていた。コンデンサー交換(オイルペーパー7ヶ。)
部品配置が良くまとまっており、内部配線も手際が良く上手。色分けもなされていた。ACコード受け部のゴムブッシュが固まってボロボロであるもののそのまま。
デザインと設計を見ても、当時人気商品だったことが、なるほどと改めて実感された。
(2008/10/25)