シャープ 5M-82
仕 様
| ブランド | シャープ |
| メーカー | 早川電気工業（株） |
| 形 式 | mTトランスレス5球スーパー（1バンドのみ） |
| 寸 法 | 横幅(W)31cm×高さ(H)15.5cm×奥行き(D)12.5cm（つまみ含めて14cm） |
| 重 量 | 2.2kg |
| 使用真空管 | 12BE6，12BD6，12AV6，35C5，35W4 |
| 受信周波数 | MW 535〜1605KC |
| 中間周波数 | 455KC |
| 電 源 | 100Ｖ 50−60c/s |
| 消費電力 | 23VA |
| 感度階級 | 極微電界級 |
| 出 力 | 1W |
| 定 価 | 6200円 |
| 発売時期 | 昭和31(1956）年 |
| 製造時期 | |
| 備 考 |
正面写真。2バンドでは無くMWのみ、mTトランスレスでは初期のものと思われる。ずんぐりした感じが気に入っている。ケース上面はやや日焼け（？）でくすんでおり、金属部分にやや錆があるものの、クラックやキズは無し。プラケースダイヤル面バックの白無地塗装少しはげているものの、表面カバー取り外せずそのまま。PLは、2つのつまみの間の"Sharp"の赤ダイヤを光らせるのが良い。
つまみは、左から、OFF-VOLUME/TUNING。
背面。裏蓋は、茶色ボード。出力整流部の上部にあたる位置に熱遮蔽板有り。裏蓋の着脱は2本のつまみ付きビスによる。ケース内面右側面に、形式・規格・糸掛け・検査表紙、左側面に、回路図各々貼付。PU入力端子元々無し。ACコードオリジナルだが通常タイプ。ACプラグオリジナルでない（National)導通無し→修理。
ケース底面に、工業所有権一覧紙貼付。判読しづらいが、各Last 恐らく、Pat209236 UM444946 Des120488。底留めビスは、マイナスビス3本。ST管時代を思わせる。
シャーシ平型で、深め、鉄板金も古い感じ、やや錆有り。ST管時代の雰囲気残る。バリコン MODEL C-115 Sharp&Hayakawa Electric 刻印12-430PF。IFT T-823 Sharp 角形旧タイプ（やや大型）、ST管用と変わらない大きさ。真空管：12BE6マツダ○（これがオリジナルと思われる。）、12BD6マツダ○、12AV6日立 白プリント LOT"1-6" 黒プレート、35C5松下National○ 黒プレートLOT"H"、35W4NEC 黄プリント LOT"81" グレープレート。ソケットは全てウェーファータイプ、但し12AV6のみ上側にシールドケース（管巻鉄板タイプ）用の3爪留め具付き。シャーシ後側にスライドSW有り（SPとイヤホン切り替え用）。イヤホンジャックは、当然旧型だが2個付き。
修復前シャーシ底面。ANTコイルはハイインピーダンス型、OSCコイルはダストコア調整タイプ。SP 4''(=10cm）パーマネントダイナミック、アルニコタイプ、型名 PM-40 Voice 8.5Ω Input Sharp328 マーク付 JIS C5501、ごつい感じで旧式の印象。木板に固定されてからケースに固定。 OPT T-2500、多分2500Ω：8.5Ω。VR Cosmos黒色タイプ。抵抗は全てL型。ブロックケミコン Sharp ビニール被覆 LOT LQ61223。ペーパーコン&L型抵抗Sharp印。チタコン 全MURATA クリーム色。 カソードのパスコン（黄色ラベル）も20μF WV25VDCというST管時代と同じ代物を使用。中央下部2本のシャフトの間に窓を開けてPLが有る。電源ONで鳴ったが、B電圧やや低目。CR全部OK（但し、35C5のG1カップリングは少し電圧出ていた。）
修復後シャーシ底面。ペーパーコン全部交換。カソードパスコンも交換（電源ブロック&チタコン以外全て7個）。
(2007/07/15)
(2007/07/23)
(2018/09/30)