三菱 5P-940
仕 様
ブランド | 三菱 |
メーカー | 三菱電機(株) |
形 式 | mTトランスレス2バンド5球スーパー |
寸 法 | 横幅(W)47.5cm×高さ(H)14cm×奥行き(D)上部11cm、下部13cm(つまみ含めて15.5cm) |
重 量 | 2.0kg |
使用真空管 | 12BE6,12BA6,12AV6,30A5,35W4 |
受信周波数 | MW 535〜1605KC SW 3.75〜12MC |
中間周波数 | 455KC |
感 度 | MW 50μV/50mW SW 50μV/50mW |
出 力 | 無歪 1.2W 最大 1.5W |
電 源 | 50〜60c/s 100V |
消費電力 | |
定 価 | |
発売時期 | |
製造時期 | 昭和36(1961)年5月頃(推定) |
備 考 |
正面写真。落ち着いたグリーン系の外観。高級品として、当時2スピーカータイプが発売された。ケースは金属部分にやや錆があるものの、クラックや傷はなし。ただし天板が少し波打っている。両脇にDIATONE SPの文字。DIATONEでSPの音質を強調している。正面向かって左側端に新型イヤホンジャックが上下2個並んで設けられている(上SPON 下SPOFF)。正面透明パネル内の右上部の三菱マーク(ダイヤマーク)は、電源ONと共にパイロットランプ(8V0.15A)が灯って、赤色に輝く仕組み。
つまみは、左から、OFF-VOLUME / SELECT SW-BC-PH / TUNER。
背面。裏蓋は茶色ボードで、上部真ん中が少し折れている。各端子の説明、注意など記載有り。ACプラグ&コードは今回新しい物と交換した。
裏蓋を開けた状態。垂直シャーシ。SPは、10cmパーマネントダイナミック、アルニコタイプ、 P-106 Voice 8Ω Input 2W 三菱ダイヤマーク付でDiatoneの印刷もあり。2個のSPをOPTの2次側からパラ接続しただけのもの。SPコードは大丈夫だったのでそのまま使用。
真空管は、全部三菱製。オリジナルと思われる。銀プリントタイプ。これらも大丈夫だったのでそのまま使用。
ケース内右側面に回路図と糸掛け図と球配置図あり。ケース天井にアルミ箔付き(シールドと耐熱を兼ねている様)。
修復前シャーシ(上側から)。埃と汚れが見える。シャーシは鉄製、管名が刻印。ソケットは全5本共茶色モールドタイプ。VCはスリーダイヤマーク付き、R・AV-8501 Max320pF。IFTはオールアルミ製丸形ケース、大小455KC、TYPE Q-A2とQ-B2、スリーダイヤマーク付き。ケミコンは、50μF150V-40μF150V-10μF25Vのブロックで日本ケミコン製、スリーダイヤマーク付き。
修復前シャーシ(正面から)。VRはNOBLE A 500kΩ 0.124W 36.04(昭和36年4月製) スリーダイヤマーク付き。10μF150Vチューブラー型は、FOX CHEMICON 2 12 60とスタンプあり(1960年12月2日か)。大丈夫そうだったが、念のため交換。コンデンサーは、主にシズキのオイルコンを交換(61-2 61-3 61-4の表記あり。1961年4月等か)。シズキの250pFのフィルム(?)コンも念のため交換(1960と表記あり)。抵抗はほとんどL型。配線コードは、松下製ラジオとは異なり、現在でも全然大丈夫でOKなので、そのまま交換せず。流石に質実剛健の三菱製。OPTは2.5kΩ:4Ωでスリーダイヤマーク付き、3601(昭和36年1月製)。
修復前シャーシ(正面から)のアップ。ダイヤル糸も交換。
修復後シャーシ(正面から)。オイルコン、ペーパーコン全部交換。カソードパスコンも交換。
修復後シャーシ(背面から)。フューズは1A。
取り外した古いコンデンサー群。全11個。
その後無事に嫁入りしました。
(2018/09/30)