ナショナル GX-320
仕 様
ブランド | ナショナル |
メーカー | 松下電器産業(株) |
形 式 | mTトランスレス2バンド5球スーパー |
寸 法 | 横幅(W)43.5cm×高さ(H)15.5cm×奥行き(D)13cm(つまみ含めて14cm) |
重 量 | 2.2kg |
使用真空管 | 12BE6,12BA6,12AV6,30A5,35W4 |
受信周波数 | MW 535〜1605KC SW 3.75〜12MC |
中間周波数 | 455KC |
感 度 | MW 50μV/50mW SW 50μV/50mW |
出 力 | 無歪 1.2W 最大 1.5W |
電 源 | 50〜60c/s 100V |
消費電力 | 23VA |
定 価 | 現金正価 6,950円 |
発売時期 | |
製造時期 | |
備 考 |
正面写真。涼しげな水色の外観。高級品として、当時2スピーカータイプが発売された。ケースは金属部分にやや錆があるものの、クラックや傷はなし。左上にNationalマーク。向かって左側面に旧式イヤホンジャックがある。
つまみは、左から、OFF-VR/PHONO-MW-SW/TUNE。
背面。上部に3ヶ所ある裏蓋留めの真ん中が溶けている。裏蓋が茶色ボードとなり、糸掛け図、真空管配置図、定格、注意など記載有り。ACプラグはオリジナルの旧式。
真空管は、全部松下製。オリジナルと思われる。前段2本は薄水色ペイントタイプ。垂直シャーシ。SPは、10cmパーマネントダイナミック、アルニコタイプ、 P-412R&P-412S Voice 3.0Ω Input 1.5W 松下三角マーク付。2個のSPをOPTの2次側からパラ接続しただけのもの。SPコード緑&白劣化を交換。どうもこの時代の松下のラジオコードは、緑や黄色の被覆がボロボロになっていることが多い。
ケース底に回路図と工業所有権一覧リスト(各ラスト:特許265017、実用新案521506(221506と印刷されているが誤記と思われる。)、意匠167773)紙張り付け。
修復前シャーシ(正面から)。ペーパーコンとオイルコンが見える。大型抵抗はP型と巻線型各1個、他はカラーコードタイプのカーボンソリッド抵抗。電源ONでそのまま鳴ったが、電圧チェックで劣化したコンデンサーを交換(電源ブロック&スチコン&チタコン以外全て)。VRは、松下△マーク付き、コード ME K13H。PL断交換。ダイヤル糸若干緩いので締め。
修復前シャーシ(背面から)。バリコン 2HC-43 National&NITTO 刻印 No057720 黒スタンプ有り。IFTは、丸形。真空管ソケットは前段2本はウェーファータイプ、後段3本はモールドタイプ。後段2本にはワイヤータイプの真空管固定フック有り。シールドケースは無し。フューズは0.7A。熱遮蔽板も見える。
修復後シャーシ(正面から)。オイルコン、ペーパーコン全部交換。カソードパスコンも交換。右側に取り外した古いコンデンサー。
参考:ラジオ工房中にある昭和37(1962)年1月の松下のラジオカタログ(パンフレット)に掲載有り。2スピーカールームラジオとしては、最も安い価格。
(2007/07/14)
(2007/07/23)