LE244 検波増幅用直熱3極管

 

LE244は、1923年にドイツのHuth(フット)がラヂオ用に開発した真空管である。丁度米国でいえば、UV-199の様な使われ方をしたのだろう。

田口達也氏の「ヴィンテージラヂオ物語」p.24〜25によれば、雑誌の広告より、”フィラメント電圧1〜1.25V、フィラメント電流0.06A、プレート電圧40〜100V”とあるが、下記のとおり、ベース帯のスタンプには、"フィラメント電流0.08A"となっている。

何れにしても100年前(我が国でいえば、大正時代!)の球が未開封のままの未使用元箱入りの状態で残っているのは天晴れ。

 

Huth LE244

元箱というより、紙製の円筒に納まっている。真ん中はトップの蓋を開けた状態。右は底からの眺め。

トップシールでメタルベース。管壁にメーカー名と管名がエッチングされている。メタルベースに紙ラベルが巻いてある。内部は、横型円筒形の欧州伝統の造り。ステム部にガラスでロゴの浮き模様が付いている。プラチナステム。

足ピンは輸出用を意識したUV型。

上部からの眺め。トップに青ペイントが塗られている。

 

 

(2024/05/26)

 

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