ゼネラル 6CS-2

 仕 様  

ブランド ゼネラル
メーカー 八欧無線(株)
形 式 時計・マジックアイ付きmT6球スーパーヘテロダイン
寸 法 横幅(W)40cm×高さ(H)16.5cm×奥行き(D)17.5cm
重 量 5.2kg
使用真空管 6BE66BD66AV66AR55M-K96E5M
パイロットランプ 6.3V 0.15A
受信周波数 535〜1605KC
中間周波数 455KC
感 度 極微電界級
出 力 最大3W 無歪1.5W
電 源 85-100-110V AC/DC 50〜60c/s
消費電力 43VA
時 計 電池時計 DC1.5V 時計電源 特単一 2本
スピーカー 5吋(12cm) パーマネントダイナミックスピーカー ゼネラル Voice 3.7Ω保護ネット付き
定 価  
発売時期 昭和32(1957)年
製造時期  
備 考  

正面写真。こちらは入手時の状態。比較的初期のプラスチックケースタイプ。左側に電池(単一2本)駆動式の時計が組み込まれており、外形よりも重く感じる。小型(mTタイプ)のマジックアイが付いている。摘みはオリジナルで、左側がPU切替とボリウム、右側がチューニングとなっている。電源スイッチは、左側の時計部に付いている。

背面。写真には無いが、ケースの天井内面には、アンテナ代わりのアルミ板が貼られている。

内部は埃、汚れ、錆びは少なく、比較的奇麗な状態。大きめの電源トランスと出力トランスが用いられており、真面目に作られている。写真には無いが、ケース底面には回路図が、ケース内部側面には型名と糸張り図紙が付いている。

実は、ここまで取り出すのが一苦労。

ソケットは全てウェーファータイプ。バリコン固定パッキンは劣化していない。ACプラグとコードはオリジナル。ダイヤル糸もOK。パイロットランプ(6.3V0.15A)もOK。真空管は全てマツダ製で、6AR5以外は未使用に近いと思われる。6AR5のカップリングコンデンサーが黒く変色(リーク?)していたので、引き摺られて6AR5もアウトとなった模様(茶色に変色している。)。抵抗は全てL型で、KOATaiyo製。

回路図。出力トランスの2次側から低周波増幅初段(6AV6)のカソードに抵抗1本で負帰還(NFB)が掛けられている。

修理後のシャーシの外観。スピーカーのサランネットも設けられており、兎に角真面目に作られている。ブロックケミコンの内部も新品に入れ替えた。

修理後のシャーシ内部写真。劣化しているコンデンサーを交換した。

交換した古いコンデンサー。GENERALマークとKDAELNACHERRY日本ケミコン製。

修理後の正面写真。時計は電池を入れても動かなかったし、修理するスキルも無いので飾りとした。ただし、電源スイッチが時計側に設けられているため、AC100Vの入力がブラックボックス内を通ることは、安全性の点で問題があることから、時計部を完全に切り離して、ただの飾りとした。したがって、電源スイッチのON-OFFは、ACプラグの抜き差しで行う様にした。

修理後の背面写真。

見にくいが、同調時のマジックアイ。

見にくいが、離調時のマジックアイ。

 

このラジオの音はこちら。

ゼネラル 6CS-2 NHK

(2025年6月15日 「NHKラジオ深夜便」  アンカー 徳田 章 アナウンサー)

 

このラジオをピックアップに切り替えた音はこちら。CDプレーヤーから直結入力(ただし、マッチングトランスを使用して、ステレオをモノラルに合成した後に。)

ゼネラル 6CS-2 CD

(「Stand Alone」 海上自衛隊東京音楽隊 & 三宅由佳莉 「祈り〜未来への歌声」より UCCY-1032:UNIVERSAL MUSIC LLC )

NFBが掛かっているとはいえ、設計と使用パーツが良いためか、6AR5シングルで12cmスピーカーの音とは思えない程の鳴りっぷりで気に入っている。

 

(2025/11/30)

 

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