F2a 電力増幅用傍熱ビーム4極管
F2aは、ドイツのSiemens製の球です。産業用や業務用などに使われたと推測しています。ベースのみG8Aとした球がF2a-11となります。
Siemens F2a
初期型。底部がタイトのアルミベース。プレートは切り開かれて内部が見える様になっている。トップにはグリッドの放熱フィンが見える。これでプレート損失が30Wもある。本当にSiemensの球は造りが繊細で見事です。中古ですが、恐らく新品の時には、ベースのアルミ部に管名やロット番号を付した黄色の紙が巻かれていたことと思います。伊藤喜多男さんもアンプに組んでいました。
上部からの眺め。ゲッターはトップに飛ばされている。見えにくいが、マークとSIEMENSと管名がプリントされている。
後期型。ベースは同様。プレートの解放部分が無くなりスリットが設けられた。上下に紡績型(菱形)のマイカ抑えが設けられている。放熱フィンの形状も変わり、トップゲッターは変わらないものの、ゲッター台がリング型となった。
下部からの眺め。しっかりとしたタイトベース。
トップからの眺め。マークとSIEMENSと管名がプリントされているのは同様。
(2013/05/26)
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