DA100 電力増幅用直熱3極管
私の憧れのそして宝物の球DA100です。電力増幅用に英国で開発された球です。旧型管がNT36となります。プレート損失100Wで米国系では丁度845に相当します。どちらも甲乙つけがたい好きな球です。
型 名 | Ef/V | If/A | Ep/V | Eg/V | Ip/mA | Gm/μS | μ | Rk/Ω | Ri/Ω | RL/Ω | Pp/W | Po/W | ベース | 備 考 |
845 | 10 | 3.25 | 1250 | -209 | 52 | 3100 | 1700 | 11000 | 75 | 30 | BigUV | |||
DA100 | 6 | 2.7 | 1000 | -146 | 100 | 3900 | 5.5 | 1500 | 1410 | 6800 | 100 | 30 | L4 |
大きさ比較。
左から、GEC NT36 GEC DA100 STC 4242A RCA 845
NT36の大きさが際立っている。
新旧DA100の大きさ比較。
旧型管のスケール感に圧倒される。
別な角度からの眺め。
GEC NT36(=DA100=CV1219)
元箱。GECのラベルも貼付。
管壁には、DA100と、反対側にはCV1219と、各々白色でプリントされている。この堂々とした姿に惹かれる。
トップからの眺め。十字型マイカと4本吊りフィラメント。
ステム部分。ゲッター台はダブル。
別の元箱。
別の球。管壁には、NT36と、反対側にはCV1219と、各々白色でプリントされている。レインボーゲッター。
底部からの眺め。
トップからの眺めも同じ。
GEC DA100(=CV1219)
元箱。一方はGECのオリジナルテープで封してあるが、ラベルの管名は手書き。他方はラベルの管名が印刷されている。
「無線と実験」1973年2月号pp.185〜193に故森川忠勇氏の"DA100ppのパワーアンプ製作記"が出ており、そこでは、「ジャン[引用者注:ジャン・平賀氏のこと]がトイレットペーパーを1年分も巻き込んだようなパッケイジからウヤウヤしく取り出します。」と書かれてあり、確かにパッケイジが多いのが気になったので改めて計測してみたところ、縦長31cm×全長180cm×厚さ1cmの綿(紙)が球の周りに巻紙の様にぐるぐると巻きつけてあった。トイレットペーパー1年分は流石にオーバーと思ったが、将に同じ元箱から取り出したんだなと実感した。ちなみに、このアンプは、KT-88を3結にしてドライバーとして用いダブルプッシュプルとしたという代物である。
後期のドーム型。フィンが片側3枚ずつ付いた大きな黒化プレート。眺めているだけで惚れ惚れと見とれてしまう。
トップからの眺め。円形のトップマイカとコイルスプリング2本吊りフィラメント。
(2020/11/28)
(2020/12/27)
(2021/07/25)
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