808 送信用直熱3極管
発振やB、Cクラスの出力管として開発されました。丸底フラスコを逆にした様な独特の形と、7.5V4Aの煌々と輝くトリタンフィラメントに惹かれます。μは異なりますが、プレート損失といい、丁度8025の2倍の様な球です。プレートはタンタル。
JAN CRC-808 (=RCA 808)
ガラス球部の直径70mm、重量77g。プレートキャップ(トップ)とグリッドキャップ(サイド)とは寸法が異なる。下とは、プレートの形が異なる。プレートの頂部を覆うためのキャップ部材を2枚のフランジ付きのプレート部材を張り合わせて(かしめていない)形成しています。とりあえず、初期型と呼んでおきます。1944年6月頃製造と思われる。銀プリント。写真ではガラスのムラが縞状に写っていますが、実物では全然気になりません。
軍元箱。Nov.1944 受け入れ。RCA VICTOR DIV. OF RCA 製造。米海軍の錨マーク付き。
上とは、プレートの形が異なる。トップ部分にもフランジが付いた2枚のプレート部材を合わせて、かしめて固定している。トップ部材は不要となり、実際の許容プレート損失の改良が図られたと思われる。とりあえず、後期型と呼んでおきます。銀プリント。
細長ーい元箱。
上と同じ後期型。銀プリント。米海軍の錨マーク付き。
フランジ部分が良く判る。
Taylor 808
ガラス球部の下部の管壁にTaylorと808とプリントされている。プレートは円筒形のグラファイト。プレートの下部に3分岐のセラミックサポートが設けられている。横方向に出ているグリッドキャップはやや下向きになっている。
グラファイトプレートとセラミックサポートが良く見える。トップのプレートキャップから延びたリードのみでプレートを支えている。将に蓑虫の様。リードとプレート頂部との溶接が見事。
(2008/02/02)
(2013/02/24)
規格表 アメリカ製オーディオ球 08ナンバー 総目録 真空管トップ トップ