50L6G/GT 電力増幅用傍熱ビーム4極管
50L6GTは、プレート電圧110V程度でも働き、35L6GTよりも出力が取れる、トランスレレスラジオの出力管として開発されました。5球スーパーを構成すると、ヒーター電圧の合計が122.8Vとなるので、AC115〜120Vのアメリカでは、丁度マッチすることから、第二次大戦中から戦後にかけてのGT管時代に沢山用いられました。我が国では、AC100Vのため、5球スーパー用には35L6GTの方がまだ使いやすかった様です。戦後、mT管時代となってから、50C5に引き継がれてゆきます。名前から紛らわしいですが、6L6G/GTのヒーター違いではありません。全く規格の異なる球です。
Arvin 50L6GT
Arvinはラジオセットメーカーなので、どこかのOEM製品。銀プリント。カーボンスートされているものの、薄いので、内部を見ることができる。
構造は同じ様。
(2013/08/18)