35L6G/GT 電力増幅用傍熱ビーム4極管
35L6GTは、プレート電圧110V程度でも働くトランスレレスラジオの出力管として開発されました。アメリカでは第二次大戦中から戦後にかけてのGT管時代に沢山用いられました。我が国では戦後になってGT管トランスレスラジオに用いられましたが、直ぐにmT管時代となってしまい、余り活躍する機会が無く終わってしまいました。mT管では35C5に相当し、受け継がれてゆきます。名前から紛らわしいですが、6L6G/GTのヒーター違いではありません。全く規格の異なる球です。
RCA 35L6GT
カーボンスートされていて内部は良く見えない。
マツダ 35L6GT
元箱。
管壁にマークと管名が銀文字でプリントされている。プレートは平型。
G1に放熱フィン。ヒーターは、35V0.15Aと高圧低電流のためヘアピン型に多数回折り曲げられまとめられており、頂部をセメントで固定されている。ステムはつまみタイプで、ゲッターはステムの横に飛ばされている。
NEC 35L6GT
元箱。
元箱。一緒に封入されていた「検査済証」。(昭和)40.6.30の赤スタンプが捺されている。
白プリントで一部銀プリント。"1964-5"と製造ロットがプリントされている。そうすると、製造後1年以上経ってから検査したということになる。
ボタンステムで、ゲッターはリングゲッターで頂部に飛ばされている。
(2012/09/23)
(2013/08/18)