12Y-R1 検波増幅用傍熱5極管
ヒーター電流150mAシリーズとして、昭和14(1939)年に東京電気(マツダ)がトランスレスラジオ用として開発した検波増幅用5極管が12Y-R1です。初期型は、UZ-77を元としてヒーターを12V(12.6Vではない。)150mAとした様ですが、その後何故か、UZ-57(UZ-6C6)を元とした設計となりました。但し、G3とカソードとを一緒に引き出して、足ピンを5ピン(UY)として節約しています。局型ラジオにも採用され、戦後になって国民型ラジオにも使われ、保守用としても作られ続けました。
マツダ 12Y-R1
刻印タイプ。カーボンスート。管壁に○にマツダと○放マーク。足ピンとグリッドキャップは真鍮製。ガラスはまだ緑色になっていない。UZ-57型となった初期型と思われる。
こちらは、管名が管壁に白プリント八角形中。左下に一級マーク。反対側に○にマツダマーク。足ピンは真鍮製。ガラスは緑色でない。
こちらは、薄いが、管名が管壁に白プリント○中に、反対側にプロペラロゴ(サイクルマーク)が見える。足ピンは鉄製となった。ガラスは緑色でない。
こちらは、なで肩タイプ。戦後大分経ってからの保守用。カーボンの色が黒くなった。
松下 12Y-R1
銀プリント。
PRC 12Y-R1
管壁にPRCの白プリント。
マツダの初期型もあったはずですので、見つけ次第追加します。
(2010/07/24)
(2016/04/24)