TZ-20 送信用直熱3極管

 

 TZ-20は、ゼロバイアスでの発振やB、Cクラスの送信用の出力管として開発されました。Taylorは、米シカゴにあったメーカーですが、送信管を得意にしており、独自の球も出していました。TZ-20もその様な球の1つで、規格や外形からは、10を元に、フィラメントを強化して、グリッドピッチを狭めてμを増大させ、なおかつトッププレートにして印可プレート電圧を増大させた様な球です。プラスグリッドでオーディオアンプの出力段に使っても面白いのではと思っています。

 

Taylor TZ-20

堂々たるナス型の押し出し。上は巨大なプレートキャップ、下はタイトベース。プレートは板プレートで上下からタイトスペーサーで保持されている。フィラメントはトリタンで煌煌と輝く。

上部からの眺め。フィラメントを吊るコイルスプリングと隙間から狭く捲かれたグリッドが見える。

 

 

(2017/01/29)

 

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