LD5 UHF電力増幅用傍熱3極管
LD5は、第二次世界大戦中にドイツのウルツブルグ(Würzburg)・レーダーのUHFの電力増幅管として開発されました。
ウルツブルグ(Würzburg)・レーダーについては、LS50の項を参照して下さい。
Telefunken LD5
元箱。未開封なので、以下の球は開封済みのものです。
管名と社名。見にくいが複雑な構造。UHF帯で使用できる様にトップから下げられた、くり抜いたマイカ板を支えとして各電極が固定され、それらの間に、フィンの付いたグラファイト製のプレートが横向きに設けられている。ヒーター及びグリッドは水平にプレートを貫通して設けられている。電極は最短距離で下の足ピンに取り出されている。国防軍用。
足ピン部分のアップ。
トップからの眺め。放熱を兼ねた大きなダイキャスト。中心部の穴にはネジが切ってある。
球を挿入した際には、球トップのダイキャストのフランジ部とソケットの端部がピッタリと合わさり、機器に組み込んだ状態では突出部が無くなり面一となる。したがって、球をソケットから取り外すときには、ダイキャストトップの中心部に切ってあるネジ穴に、専用のノブをネジ込んでから、ノブを手で引っ張るしか方法が無い。ドイツ式の設計は徹底して拘ります。
(2015/11/22)
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