801/801A/VT-62 送信用直熱3極管

 

 801/801Aは、10/VT-25をさらにパワーアップして、プレート損失を20Wまで許容して、Epを600Vまで使用可能とした球です。軍用ナンバーではVT-62となります。10/VT-25と同様に、世界中で広く製造され、使用されました。我が国でも製造されましたが、私は所持していません。

 外形はST、フィラメントはトリタンと固定されて、210/10に比較してバリエーションが少なくなりますが、眩しく光るフィラメントは楽しいものです。プレートが、グラファイトあり、メタルありで、ベースもタイトあり、マイカノールありとそれなりの違いは楽しめます。

 

RCA 801

801のオリジナル。801Aではない。管壁に801と表示。タイトベースに黒文字。グラファイトプレート。上下にアイレット付きセラミックサポート。プレートの耐圧を確保するため、右の写真で解るとおり、プレートの引き出し線をステムの脇から通している。

サイドマイカ付きのトップマイカ。

 

GE VT-62

グラファイトプレート。マイカノールベースとなった。上下にアイレット付きセラミックサポート。トップのサイドマイカはそのまま。

 

RCA 801A/801

マイカノールベースとなり、黒化メタルプレートとなった。上下にアイレット付きセラミックサポートはそのまま。プレートの引き出しの様子は、右の写真で良く解る。

トップのサイドマイカに代わり、4本の爪が設けられる。

 

こちらは世界地図箱。箱を廻せば、世界一周が出来る仕掛け。なかなか良くできたデザイン。

マイカノールベース。上下にアイレット無しセラミックサポート。トップマイカにマグネシア塗布。

 

Hytron VT-62

タイトベースに黒文字。上下にアイレット付きセラミックサポート。メタルプレート。

サイドマイカ付きのトップマイカ。

 

Taylor VT-62

DEC.21.1940とある。

タイトベースに黒文字。上下にアイレット無しセラミックサポート。メタルプレート。

サイドマイカ付きのトップマイカ。

PKD 7/67とある。

タイトベースに黒文字。上下にアイレット無しセラミックサポート。メタルプレート。

サイドマイカ付きのトップマイカ。

外見、構造共に、上のものと見分けが付きません。四半世紀以上同じ物を造り続けるというのは偉大な事です。

 

CEI 801A

CEIはアメリカの商社名。

実際の製造メーカーは不明。例によってプレートの引き出しはステムの脇から。

サイドマイカ付きのトップマイカ。

 

(2008/05/10)

(2010/10/31)

(2010/11/28)

 

            規格表 アメリカ製オーディオ球 01ナンバー 62ナンバー 総目録 真空管トップ トップ