59 電力増幅用傍熱5極管

 

59は、電力増幅用の出力管として開発されました。丁度47傍熱化した様な球ですが、Raytheon59のプレート構造から見ると47の角型とは異なります。ST16型の大きさと共にダブルヒーター構造が気に入っています。Raytheonで、ヒーターを2.5Vのまま、トップにプレートを引き出して、送信管として500Vまでの高圧を印可できる様にした球がRK-23です。ヒーター電圧を6.3Vとした球がRK-25となります。RK-25のRCA系の同等管は802となります。

 

RCA 59

赤元箱。

白プリント。箱。

マグネシア塗布されたトップマイカ。スリットとダブルヒーターが見える。

RCA/Victor 59

大型ニッパー箱。

Raytheon 59

元箱。1934年製造。

4ピラータイプ。楕円プレート。2A5の電極をST16の外囲器に挿入した様。

Arcturus 59

刻印ベース。ブルーガラス。カーボンスートされている。ST型のブルーは珍しいです。

トップマイカは、スリット付きの十字型。

Majestic G-59B

元箱。

刻印ベース。59BMajesticだけが製造した59の直熱型。いってみれば、47のベースをUT7ピンにした様な球。マイカとガラスビードを併用して電極を支持している。

トップマイカ。フィラメントは通常のM型。プレートの放熱翼を兼ねた綴じ合せ部にステムから伸びたピラーを通して固定しているため、ステムの方向とプレートの方向が直角になっている。

 

(2007/01/28)

(2013/10/27)

 

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