2A5 電力増幅用傍熱5極管
2A5は、42を2.5V化した球として開発されました。3Wの出力が得られるので、丁度247/47の傍熱タイプとして家庭用ラジオや電蓄の電力増幅用として売り出されましたが、我が国では、専らスーパーラジオや電蓄などの高級品に用いられていました。
初めに2.5V管が出て、次いで6.3V管が登場するという普通の開発順と逆(75と2A6の関係と同じ。)で、面白いところです。極く最初期はナス型でしたが、見たこともありません。間もなくST14型となりました。
Raytheon 2A5
Raytheonの4ピラー球は、初期型はダブルヒーターとなっており、フランジの無い独特の楕円プレート構造となっています。ダブルヒータータイプのバージョンを追求すれば、42から2A5への製造時期が特定でき、ひいては逆に、42の各バージョンの製造時期の特定に役立つと思われます。
トップマイカが角型でサイドマイカ付きタイプ。放熱フィンは円形。
以下は、4ピラーでないタイプです。
刻印は、"RAYTHEON"のみ。"2A5"はガラス壁にプリントされている。プレートは通常の円形。製造は、Sylvaniaと思われる。
以下に、国産のUZ-2A5を紹介します。
マツダ UZ-2A5
刻印ベース。管名もベースに刻印されている。黒化円筒プレート。RCA/Cunninghamを忠実に踏襲しています。
トップからの眺め。円形マイカとサイドマイカが設けられている。
他の球についても、順次追加してゆきます。
(2008/08/10)
(2020/04/26)
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