Cossor Tin Hut シリーズ
1922年のBBCの放送開始に合わせて、英国のCossor社では、円筒形プレートのフランスの特許を回避するのを目的として、非常にユニークな構造の真空管を開発・製造していました。プレートが丁度ヘルメットを潰した様な格好で、内部に円弧状にフィラメントが張られ、フィラメントとプレートとの間にU字型のグリッドが、フィラメントと垂直にプレートの内側に沿って大きさを変えながら何条にも張られています。製造に手間が掛かるためでしょうが、その後、この様な構造の球は消えてしまいました。
Cossor W3
トップシールではあるが、ベースはベークライトの後期型。足ピンはUFだが先割れの旧型。肝心のプレートが内部に見えるが、リブが付いており、2枚の板を貼り合わせている。右の写真で管壁に社名と管名がエッチングされているのが判る。フィラメントとグリッドの構造は、ゲッターの影響もあり、残念ながら外見からは判らない。
可愛い感じが気に入っています。
他にも見つけ次第追加します。
(2013/06/30)