WR-21 万能型(検波増幅用)直熱3極管

 

 WR-21は、1922年にWestinghouseで自社の"Aeriola Grand"というラジオに使用するために最初に開発・製造された球です。フィラメントは4Vのタングステンです。検波用のDと増幅用のAとがありました。

 

Westinghouse(Aeriotron) WR-21

元箱。大きめの段ボールに入っている。

真鍮ベースでトップチップ。円筒形のニッケルプレート。ゲッターは無い。右の2枚は、比較のためのWestinghouse製のUV-201のプロトタイプ。ベースと足ピン以外は瓜二つ。このことから、Westinghouseでは、WR-21のベースだけを交換してUV-201としたことが窺える。

足ピンは、長いUFタイプ。ヨーロッパ管と間違いそう。底は、黒色ベークライト。見えづらいがベース下部中央に突起がある。

内部電極の構造は、同軸円筒型プレートと上下に吊られた一直線フィラメントとスパイラルグリッド。

 

(2012/03/24)

 

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