WE339A 送信用直熱5極管

 

 WE339Aは、WE307Aの親分という感じの球で、直熱管の特徴であるクイックスタートが求められる軍や沿岸警備隊で用いられていた送信管です。丁度、WE300A/Bと同様に、5V1.2A(文献により1.25Aもある)の4本吊りのフィラメントを用いていて、外囲器もST19型のボリュームのある姿に惚れ惚れとします。しかも、メタルベース(底部はセラミック)としっかりと造られています。内部構造も、セラミックス、マイカ、そして金属ワイヤーが用いられており、見ていても楽しくなってきます。音はまだじっくりと聴いていませんが楽しみです。

 

WE 339A

大型のプレートは、ニッケル製の4枚の板をカシメて形成したものの表面にジルコニウムを塗布したものが用いられており、4ヶ所のカシメ部が放熱フィンの役目を果たしています。上下にセラミック&マイカサポートでガッチリと造られています。グリッドの放熱フィンも上下に設けられていて、本当に丁寧な造りです。

底面。

トップからの眺めも見事です。

 

(2011/07/24)

 

          規格表 アメリカ製オーディオ球 39ナンバー WE 総目録 真空管トップ トップ