WE 307A系 (=VT-225) 送信用直熱5極管
307Aは、流石にWEの設計だけあって、4往復フィラメントやリブ付きプレートは、WE300Bを彷彿とさせるものがあり、私の好きな球の1つです。残念なことに、本家本元のWE製を所持していませんが、他社でも製造されており、幾つか所持しています。WE以外の球も基本設計を踏襲している為、私にとって魅力的な球となっています。ここに各社製を並べてみました。共通構造以外に、各社での違いを見つけ出すのも楽しいものです。似た球に、WE306Aがありますが、プレート特性だけでなく、フィラメント定格やピン接続も異なりますので注意が必要です。
Raytheon JAN-307A/VT-225/RK-75
"MAY 16 1944"とスタンプされている。
オレンジプリント。同一ロット品で、G1放熱フィンが上部に取り付けられているものもある。
Sylvania JAN-CHS-307A/VT-225
44年1月受け入れ。
緑プリント。
National Union JAN-CNU-307A/VT-225
箱はボロだが、44年2月受け入れとある。
銀プリント。
Ken-Rad VT-225
銀プリント。カーボンスートされているが、造りは良い。
各社により、プレートの色・材質、溶接の仕方、プレートからトップキャップへの接続リードなど個性が見て取れる。