Telefunken VE301W

 仕 様  

ブランド Telefunken
メーカー Telefunken
形 式 3球ストレート(低1)
寸 法 横幅(W)28cm×高さ(H)39.5cm×奥行き(D)16cm(つまみ含めて18cm)
重 量 5.1kg
使用真空管 REN904+RES164+RGN354
受信周波数 長波と中波
感 度  
電気的出力  
電 源 AC110-130-220V
消費電力  
定 価 76 RM(Rentenmark、約US$18)
発売時期 1933年
製造時期  
備 考 マグネチックスピーカー

正面写真。こちらはまだ未修理品です。デザインにも気を配って製造されただけあって、当方は結構気に入っている。

鷲の嘴から音が出ている恐ろしいマーク。下にはVE301の浮き出しも見える。VE301は、"Volksempfänger 301"((ドイツ)国民型受信機301型)とでもいった命名で、1933年1月30日にヒットラーのナチスがドイツの政権を獲ったことを記念して製造されたラヂオです。W型はマグネチックスピーカー内蔵タイプを表します。プロパガンダ放送のみを受信させる(遠距離の敵性外国放送を受信させない)ために、敢えて、高周波増幅を付けませんでした。各社で揃って同じ形式のラヂオを作るということは、我が国の放送局型受信機にも影響を与えました。

背面からの眺め。

裏板のアップ。

裏板を外した背面からの眺め。ソケットは右から左に、REN904-RES164-RGN354の順。丁度、我が国のUY-27A-UY-47B-KX-12Fの並三に相当する。但し、段間には立派なトランスが設けられている。真空管は付属していない。初段の検波管のソケットのみが後から上方より取り付けられた形跡あり。

背面からのアップ。一番左の整流管のソケットは、3本足のRGN354に対応して、足ピン受け金具が3個しか設けられていないのを見ると、流石にドイツだけあって徹底していると感心させられる。なお、3本足のRGN354は、我が国のKX-12Fが、戦時中に4本足から3本足になったことに影響を与えたと推測しています。

 

また修理したら追加します。

 

(2014/11/30)

 

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