RV12P2000 高周波増幅用傍熱5極管
RV12P2000は、1937年に300MHzまで使用可能な高周波増幅管として開発されました。第二次世界大戦中のドイツのウルツブルグ(Würzburg)・レーダーには合計で14本のRV12P2000が用いられました。米国系ではエーコン管を彷彿とさせるような外形が気に入っています。
ソケットというかホルダーの写真。逆さまにして差し込む構造。
こちらはまた別の物。製造時期に依るのか、製造メーカーの違いに依るのか、両者で少し構造が異なります。
2つの物を並べて見ました。
上側からの眺め。
下側からの眺め。
Telefunken RV12P2000
元箱。未開封なので中の球は見られません。ご容赦を。開封したらご覧に入れます。
unknown RV12P2000
赤っぽい茶色のベークライトベース。管壁に国防軍のマークと航空省のマークがプリントされている。
底及びトップの斜めからの眺め。1942年製。シールドリボンコーティングの残骸?が残っています。
球を逆さまにして、ソケット(ホルダー)に差し込んだ状態。抜けにくくなるので足ピンが嵌合する前で留めてあります。完全に収まるとホルダー(及び機器)と面一となって物理的な損傷にも強くなると共に、トップピンも嵌合してシールドコーティング部分もシールドされます。抜き取るときには、底面の真ん中のネジ込み穴に引き出しノブをネジ込んで引っ張るしか方法がありません。
Valvo RV12P2000
黒っぽい焦げ茶のベークライトベース。シールドリボンがコーティングされています。
底及びトップの斜めからの眺め。1943年製。
Klangfilm RV12P2000
元箱。こちらも未開封。メーカー名の表記はありません。
ですが、意を決して開封しました。
こちらも黒っぽい焦げ茶のベークライトベース。こちらにもシールドリボンがコーティングされています。見えづらいですが、右の写真の管壁中程の左側には鷲十字のマークが付いています。
底及びトップの斜めからの眺め。1944年製。
(2017/04/30)
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