NVV6A 検波増幅用直熱3極管

 

 NVV6Aは、NVV(日本眞空管製作所)で独自に開発(?)・製造・販売されていた球です。個人的には、その形状から、Telefunken等の欧州球の影響があるのではと思っています。NVVのみの製造で、他社の球との互換性もないのでポピュラーではありませんでしたが、形状がトップシールで気に入っています。ベースも初期はメタルベースで、後にベークライトとなります。足はUV型です。

 

NVV6A

初期型。刻印マーク入りのメタルベース。

トップシール。

刻印ベースと足ピン部分のアップ。

刻印部分のアップ。

後期型の元箱。

後期型。刻印のベークライトベース。

トップシールは同様だが、曲率が異なる様。

中は見えにくいが、ゲッター膜の薄いところから内部を覗くと、上下に一直線に張られたフィラメントの周りに、円筒型のプレートとスパイラルコイル状のグリッドが見える。そして、細かく見ると足ピンの付け根の形が1本(4番ピン、最も手前)のみ異なる。

 

(2015/07/26)

 

       規格表 ラヂオ・ラジオ球 06ナンバー 総目録 真空管トップ トップ