KT66 電力増幅用傍熱ビーム4極管

 

 KT66は、英国製の球で、初めて見た時から気に入っていましたが、初期型にSTが存在することを知ってから一層憧れの球となりました。兄貴分にKT88がありますが、私はKT88よりもKT66の方に惹かれます。オーディオアンプの終段に用いられて有名になりました。この頃某国で製造しているのは紛い物です。

unknown KT66

初期型のSTタイプ。しかもクリアータイプ。プレートはリブ付きの黒化プレート。合わせ目の真ん中に放熱フィンを立てている。太いカソードスリーブも見える。

上部からの眺め。プレートは角が丸い四角。

 

Marconi KT66

後期型のSTタイプ。カーボンスートがなされている。Marconiのデカールも貼られている。内部構造はよく見えない。

上部からの眺め。放熱フィンが見える。フィンの構造は下のものと同じことからすると、プレートなどの構造も同じか。

 

GEC KT66

こちらは最もポピュラーなドーム型でクリアータイプの最後期型。トップを一寸絞ってあるのが格好良い。プレートはアルミクラッドと思われる。ベースは茶色のベークライト。ゲッターはダブル。GECのシールも綺麗。

トップからの眺め。格好が良い球は出てくる音も良い。個人的にはDA100のドライブに使うとマッチするのではと思っている。

 

 

(2012/10/21)

(2013/05/26)

 

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