HY-69 送信用直熱5極管

 

HY-69は、直熱ビーム5極管と称するプレート損失30Wの送信管です。クイックスタートのために直熱管とし、プレートから放出される2次電子を捕捉するために、48で世に出たキャビトラッププレートを採用した球です。フィラメントは6V(6.3Vではない)のトリタンで煌々と輝く。

 

Hytron HY-69

元箱。

初期型のタイトベース。管名がガラス壁面にエッチングされている。上下にセラミックサポート。その上下にシールド。厚めの黒化プレート。内部にキャビトラップをカシメるためにカシメ穴が設けられている。

梱包材の綿埃で一寸見えにくいが、プレートの内側に片側6枚のキャビトラップが見える。

こちらは後期のマイカノールベースタイプ。内部の構造は、舟(袴)がパンチングメタルから黒色板になったこと以外は上と同じ。ゲッターはダブル。

こちらの方がキャビトラップが良く見えます。

 

(2012/11/18)

 

  規格表 アメリカ製オーディオ球 69ナンバー HYシリーズ 総目録 真空管トップ トップ