43 電力増幅用傍熱5極管

 43は、トランスレスラジオの出力管として開発されました。極く最初期はナス型でしたが、見たこともありません。間もなくST14型となりました。米国ではSTトランスレスラジオのパワー管としてポピュラーな存在でした。

 

Raytheon 43

刻印4ピラータイプ。フランジの無い独特の楕円プレート。太いダブルヒーター。

 

 

マツダ UZ-43

戦時中の国産品。刻印ベース。ゲッターは消えているが、そのおかげで内部は良く見える。普通の円筒型プレートと太いカソードスリーブ。左の写真では管壁に白プリントで八角形の中に管名がUZ43と、真ん中の写真では大日本帝国海軍ののマークが、各々プリントされている。大日本帝国海軍で何に使われていたのかは不明です。

上からの眺め。〇にマツダのトップマーク。上下のマイカは、マグネシア塗布された十字型。G1の支柱は銅製でU字型の放熱フィンが設けられている。

 

こちらも戦時中の国産品。刻印ベースではなくなった。内部の造りは上と全く同じ。見えづらいが、左の写真では、管壁に白プリントで八角形の中に管名がUZ43と、真ん中の写真では、○にマツダのマークの下に大日本帝国海軍ののマークが、右の写真では、楕円で囲われた中に257と、各々プリントされている。

上からの眺めは基本的に同じだが、下部マイカが品切れだったのか上部マイカを流用している。

 

 

(2008/08/10)

(2019/01/30)

(2021/05/30)

 

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