401 検波増幅用傍熱3極管
401は、最初期の検波増幅用の傍熱管として、McCullough、そしてKelloggで開発・製造されました。バッテリーラジオの出力段のUV/UX-201Aにそのまま挿して(ヒーター用電源を別に用意して)使える様になっています。バッテリーラジオをAC化する上で大きな功績があった球と思います。Cardon等の他社でも独自スタイルで製造されましたが、RCAからUY-227が登場するに至って取って代わられます。
McCullough 401
McCulloughのオリジナルの後期型。ガラスは砲弾型で内部は全面にゲッターが飛ばされていて見えない。バヨネットピン付きの長めの刻印ベース。足はUXだが、PGのみ使用して他は使用していない。トップにもベースが付いていて、ヒーター端子が付いている。従来のUX201A使用のラジオにそのまま挿して使用できる様になっている(ヒーター電源は別供給で)。
ヒーター端子が良く見える。
Kellogg 401
元箱。HEATER VOLTS・・・3.00 HEATER AMPS.・・・1.00 PLATE VOLTS(MAX.) 150 とある。
砲弾型のガラスや刻印ベースは、上のMcCulloughと同じ。こちらは内部構造が見て取れる。ダブルエンド構造でプレートとグリッドは下のステムに、ヒーターは上のステムに引き出されている。
上部からの眺め。円筒形のニッケルプレートが見える。
こちらは、トップにヒーター用のキャップを付けた状態。
Marvin 401
砲弾型のガラスや刻印ベースは、上のMcCulloughやKelloggと同じ。但し、内部は驚くことにメッシュプレートとなっている。そしてダブルエンド構造ではなく、シングルエンド構造となっている。ヒーターからの引き出し線は下のステムから引き出され、下のベースの上部とガラスとの境目からガラス壁面を介してガラスの上部に導かれている。トップには上部ベースが設けられており、ガラス管壁の外側を通って導かれたヒーターからの引き出し線がトップベース内部で接続されている。
上部からの眺め。管内の電極は、丁度227/27の様な印象。後期になって、保守用に造られたものでしょうか。
Sparton 401
ナス型で長いベースに長いUXピン。バヨネットピン付きの刻印ベース。円筒形のニッケルプレート。サイドの上部のピンはヒーター用(3V)。
セラミックサポート。
Cardon C-401
当然ながら上と同じ構造。ラベルには"DEC.4 1929"とスタンプされている。
こちらは、マイカサポート。
他の球は見つけ次第追加します。
(2009/10/25)
(2012/03/24)
(2012/04/29)
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