281/81 半波整流用直熱2極管

281は、250からグリッドを除いて整流管として開発されました。後に81となりました。前後してST19型となりました。整流効率は悪いのですが、やはり250/50には281/81が似合います。自作アンプにも採用しました。

「無線と実験」昭和5(1930)年2月号p.610に、桂白人氏が"Bパワーサプライを設計する"というタイトルで記事を書かれていて、「第五図、UX281型両波整流の特性曲線で真空管説明書にもこの通りのものが印刷してありましょう。ただしUX281型と云ってもラヂオトロンカンニングハムフィリップス等の如き完全な品の場合で、米国の無名球や、国産のあまり感心出来ぬ品はたとへこの曲線が説明書に記してあっても、実際は決してその通りにゆきません。四〇〇−五〇〇ボルトで青や赤のフローが出るやうな型は、UX281の名だけで信用して使うことはできないのであります。概してネットプレート(プレートが網になっている)の真空管は、内部抵抗高く、出力電圧も出力電流も落ちますから使用することはあまり好ましくありませぬ。」と書いてありますが、出てくる音質には替えられませんので、余り無理をさせることなく内輪の規格で大切に末永く使おうと思っています。

 

RCA UX-281

1928年4月製造。

 

Raytheon 81

ナス型ですが、81と刻印されています。セラミックサポートは上側のみ。大型4ピラーステム。後期型のリブプレート。下のSTに切り替わる直前と思われる。

 

Arcturus 81

ナス型ですが、トップに81とプリントされています。

 

de Forest 481

 

Perryman 281

281の黒メッシュプレートタイプ。セラミックサポート、コイルスプリングタイプ。

 

Sparton 481

281の黒メッシュプレートタイプ。

 

Cardon C-281

私の好きなメッシュプレート。

 

unknown 281-P-483?

281のメッシュプレートタイプ。マイカサポート、コイルスプリングタイプ。

 

unknown 281-P

281の黒メッシュプレートタイプ。セラミックサポート、コイルスプリングタイプ。たぶん上のPerrymanと同じ。

 

unknown X-281

これもメッシュプレート。

 

unknown X-281

これもメッシュプレート。

 

unknown X-281

これもメッシュプレート。

 

マツダ KX-281

元箱。

両丸刻印ベース。丸プレートガラスビード支持。

トップマーク。

刻印ベース。角プレートガラスビード支持。

トップマーク。

刻印ベース。角プレートガラスビード支持。上とは別の球。

トップマーク。

 

以下は、ST81を紹介します。

RCA 81

Raytheon 81

リブ付きボックスプレート。50とは異なりセラミックサポートは上のみ。大型の4ピラーステム。

 

(2006/12/30)

(2013/01/20)

(2013/09/29)

(2015/07/26)

(2019/11/24)

 

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