245/45 電力増幅用直熱3極管

 245は、かつて高級ラジオや電蓄の出力管としてポピュラーな球でして、私にとって憧れの球でもありました。現在直熱3極管のスタンダードとして愛用しています。ただ、ナスの245は良いのですが、ST45になると音がつまらなく感じる(面白味に欠ける)のは私だけでしょうか。

 オーディオアンプ用の球は、少なくとも2本、同じブランドで、製造時期も同じで、マークや電極構造も同一で、しかもエミッションも揃ったものを集めないといけない(しかも値段が高い)という大きな制約がある点がつらい処です。

 

RCA UX-245

元箱。

"FOR USE IN LAST AUDIO STAGE ONLY"と記されたラベルが貼られている。

 

 

Cunningham CX-345

元箱。

 

 

Perryman PA-245

元箱。

同封されていたインストラクションシート。

メッシュの245は、私のお気に入りの1本で宝物の1つ。

例によって、上下にセラミックサポートとコニカル状のコイルスプリング構造。

 

 

Marathon MX-245

元箱。球は逆さまに保持されている。

私の好きなメッシュプレート。

刻印は、X-245となっている。

 

 

Raytheon ER-245

元箱。

同封されていたインストラクションシート。

旧型。丸くRaytheonのエンボスの付いたボックスプレート。四角穴を空けてカシめている。4ピラー。

(ホームベースのトップを切り取ったような)変形六角形のトップマイカ。

 

こちらは新型のリブ付きボックスプレート。溶接で固定している。4ピラー。

プレートの違い以外は全く同様。

 

Arcturus 145

旧型。

 

 

Arcturus 45

新型。リブ付き角型プレート。

ナス型だが、トップに"45"とプリントされている。

 

 

de Forest 445

旧型。

 

 

新型のリブ付きプレート。

 

 

Majestic G-45

元箱。

刻印ベース。リブ付き角プレート。

上部からの眺め。

 

National Union NX-245

 

 

Speed 245

 

 

unknown X-245

メッシュプレート。

 

 

サイモトロン UX-245

トップにマツダランプのマーク。

 

 

以下に、STタイプを紹介します。

 

RCA/Cunningham 45

刻印ベース。

トップマイカは円形でサイドマイカも設けられている。

 

 

刻印ベース。やはり刻印時代独特の黒化プレートが好きです。

トップマイカは十字形でガラスとは爪で固定。

 

 

Raytheon 45

刻印ベース。

4ピラー。

 

 

RCA? 45

オレンジで、"RCA"とプリントされていますが、私は偽物と思っています。他社製の球でベースをリプリントしたものでしょう。こういうのを見ると悲しくなります。

 

以下は、国産のUX-45を紹介します。

 

マツダ UX-45

元箱。

刻印ベース。管名も刻印。

トップからの眺め。サイドマイカ付きの円形マイカ。

 

別の球ですが、同じ構造。

トップからの眺めも全く同じ。

下からの眺め。

 

これも別の球ですが、同じ構造。

トップからの眺めも全く同じ。

 

 

ドン UX-45

刻印ベース。管壁には、赤字でプリント。

トップからの眺め。サイドマイカ付きの円形マイカ。

 

別の球ですが、上と全く同じ構造。

トップからの眺めも全く同じ。

 

こちらも別の球ですが、全く同じ構造。

トップからの眺めも全く同じ。

下からの眺め。

 

 

KOトロン UX-45

私の好きなKOトロンですが、何と大きさが2A3と同じST16型です。プレートのKOマークの浮き出しが魅力的です。トップマークも付いています。

 

 

PRC UX-45

プレートのエンボス模様は旧式ですが、どうも戦後製の様です。(PRCNECの二級品と書いていましたが、誤りでした。訂正いたします。)

 

 

不明 UX-45

 

 

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