239/39/44 高周波増幅用傍熱5極管

 239は、自動車ラヂオ・ラジオ用のリモートカットオフ特性の高周波増幅管として開発されました。丁度236/36をペントード化した様な球です。G3がカソードと共通に引き出されている為、ベースはUY5ピンです。初期には、ナス型で、239でしたが、後にSTとなり、型名も39となりました。メーカーによっては44と表示しているものもありますが、中身は同じです。786D6が登場するや、Gmがそれらの球の2/3位しかない為、あまり使われることがなくなってしまいました。軍用では、VT-49となります。

 

Raytheon ER239

刻印4ピラー。一番外側に見えるのはメッシュスクリーン。内側にプレートがある。電極保持は中心部のマイカ板で、上部ヒーターのみ、ステムから延びたピラーに溶接された支柱により保持しており、その支柱に小さいガラスビードで支持された支柱を溶接して位置決めしている。236とは微妙に支持構造が異なる。(あるいは私が所持していないだけか。)

 

 

Raytheon 39/44

ダブルネームで4ピラー構造。

 

 

マツダ UY-39

刻印ベース。管壁には、八角形の中に管名。反対側には、〇にマツダマーク。ガラスは緑色掛かっている。

上部からの眺め。支持マイカも着色したもの(しかもあちこち割れている。再利用品か)が使われている。

 

 

 

他にもありますので、随時追加します。

 

 

(2008/07/27)

(2008/12/27)

(2021/12/26)

 

            規格表 ラヂオ球・ラジオ球 39ナンバー 44ナンバー 総目録 真空管トップ トップ