12Y-V1 高周波増幅用傍熱5極管

 

 ヒーター電流150mAシリーズとして、昭和14(1939)年に東京電気(マツダ)がトランスレスラジオ用として開発した高周波増幅用5極管が12Y-V1です。初期型は、UZ-78を元としてヒーターを12V(12.6Vではない。)150mAとした様ですが、その後何故か、UZ-58(UZ-6D6)を元とした設計となりました。但し、G3とカソードとを一緒に引き出して、足ピンを5ピン(UY)として節約しています。局型ラジオにも採用され、戦後になって国民型ラジオにも使われ、保守用としても作られ続けました。12Y-R1のリモートカットオフタイプとなります。

 

マツダ 12Y-V1

 管名は、管壁に○中に明記。反対側に○にマツダ、下に一級マーク。足ピンは真鍮製。ガラスは緑色。

 グリッドキャップは鉄製?引出線はターンしている。

 

 管名は管壁に八角形の中に、上に○にマツダのマーク。見えづらいが裏側(管壁下部、ベースの上)に一級マーク。カーボンスートが黒っぽい。なで肩となる前。戦後も大分経って、造りは、かなりまともになってきた。

 引出線はやはりターンしている。

 

 定価430円とある。

 なで肩タイプ。戦後大分経ってからの保守用。

 

 マツダの初期型もあったはずですので、見つけ次第追加します。

 

(2010/07/24)

 

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